色鉛筆
打ち合わせ中や現場で描くインテリアパース(完成予想図)はシャープペンシルやボールペンを使いますが、デザインの提案をする時は、輪郭線を描いたインテリアパースに色彩を加えて完成させます。そうすることで、インテリアの中の物のボリューム感やカラーバランスを伝えやすくなるからです。
着彩の材料はカラーマーカー、カラーサインペン、色鉛筆、パステル等々、表現したいイメージに最も近い素材を使います。私はファブリック系の柔らかな素材を表現する時には色鉛筆を使うことが多いです。無地の椅子張り地やカーペットの時も、いくつかの色を重ねます。すると、味わい深い色彩表現になりますし、重ねる色の順番によって色彩の変化生まれ、色鉛筆はおもしろい画材だなぁと感じます。
住宅のインテリアパース(完成予想図)では、鮮やかな色や清色(濁りのない色)はほとんど使われませんので、グレイッシュトーンの色鉛筆の登場はとても嬉しかった記憶があります。(かなり前のことです。)この地味な色のセットは「IROJITEN」のシリーズの中にありますが、私の描くインテリアパースでは最も出番が多いチームです。
最近はパソコンで絵を描くケースが多いからでしょうか…、畳担当のカラーマーカーや観葉植物担当のカラーサインペンが次々と店頭から姿を消してしまいました。でも、ぬりえブームの後押しもあって…(?)色鉛筆は健在です。
2016/11/07
インサイド メジャー
平成2年からいつも同行してくれるインサイドメジャー。
チーム最古参の小道具の一つです。名前の通り「内法(うちのり)」を
測るのに便利な巻尺です。窓枠やドア枠の内側、家具の内部寸法などは、なかなか正確に測れませんが彼がいれば大丈夫!ミリ単位で必要な寸法がわかります。
仕組みはとてもシンプル。目盛がテープの裏側にも刻まれていて、内法寸法は本体上部の小窓から読み取ります。秘密は本体幅の65㎜分を控えて裏側の目盛がスタートしていること。なかなかのアイディアです。
もちろん、外側の部分も測れます。
当時、先輩コーディネータさんが使っていて、とても便利そうだったので、ほしいなぁ〜と思って探しましたが、市内の金物屋さんで見つけることはできませんでした。(インターネットで検索して商品を見つけ出すなんて全く考えられない時代のことです。)その後、東京へ行く機
会があって、東急ハンズで見つけた時はとても嬉しかったです。
まだ若葉マークのコーディネーターだった私は、良い仕事をしている先輩に一歩近づいたような気がしました。インサイドメジャーを持ったからといって急に仕事のレベルが上がるはずはありませんが、高みを目指す物差しのように感じたのです。最近は「初心を忘れるな」と私の気
持ちを引き締めるご意見番を兼務するようになりました。苦言もあえて受けましょう。
これからも良い仕事を一緒にしていきたい大切なインサイドメジャーです。
2016/04/02
びっくり!サンタ
今年もリアウィンドウの指定席に「びっくり!サンタ」が登場!
ブリキの胴体の下にバネがついていて、車が揺れるたびにカタカタカタカタ…
帽子のてっぺんが輪になっているので、吊り下げて飾るように作られたらしいのですけれど、彼は一度も正しい飾り方をされたことはありません。
魔法の杖(星付き?)を振りながら師走の街をカタカタカタカタ…
ドライブに付き合ってくれる楽しい相棒です。
今日もよろしく!
2015/12/15
ホオズキ
今年もホオズキが実をつけました。
ホオズキの白い花が咲いたのは6月の中旬。
お盆の頃はほとんどの実がまだ青かったのに、いつの間にか橙色になっています。
形がかわいらしいので室内に飾ろうと思うのですが、学校の行き帰りに無断拝借していく子たちがいるらしく…、毎年先を越され、きれいな形や色合いのものが揃いませんでした。
ところが今年はどうしたことかホオズキが大豊作!
選び放題です♪〜 やっとかわいい初秋の演出ができました。
ところで、ホオズキは漢字で書くと「鬼灯」。
橙色の「鬼灯」で足元を照らしながら夜道を急ぐ鬼の姿を想像すると、なんとなく楽しい。
人柄のいい「鬼さん」のような気がするのは「鬼灯」のおかげでしょうか?
2015/09/01
残暑お見舞い申し上げます。
2015年の立秋は8月8日。暦の上では「秋のはじまり」の日です。
当地札幌では暦と実際の季節感がほとんど一致しませんが、立秋はいつも暦どおりだなぁと思います。
ただし、それは夜限定。
昼間はしっかり暑いのですけど、夜間にはひんやりした空気が窓から流れてくる、北海道らしい気温差です。
そして、お盆の頃は朝夕の涼しさが加速。
風が涼しくて心地よいのも今のうちですね。
グスベリの実の濃い赤が「甘いよ」と言っていますが、棘が苦手なのでいつも見るだけです。ちなみにグスベリは北海道の方言だそうで、グースベリーが正式名称とか…。
ナナカマドの実はまだ青いですが、秋支度は着々と進んでいるようです。
そして、札幌のアジサイはまだまだ夏の顔です。
2015/08/09
フォトフレーム
デジタルカメラやスマートフォンで写真を撮るようになってから
写真はパソコンで見るのが普通になりました。
仕事で使う写真は特にそうです。拡大して見ることができるので、
とても便利です。出先ではA4サイズの紙に何枚かを並べて印刷したものや、iPadを利用しています。
L判の「写真」はしばらくご無沙汰でした。
そんな状況にちょっと変化が起きました。
今年の春は楽しいイベントが幾つか重なって、笑顔の写真が増えた
のです。友人達に「写真」を郵送した後、自分用のも欲しくなって、
とっておきの一枚をプリントしました。
この写真はあの紺色のフォトフレームが似合いそう…
長いこと主が決まらなかった紺色のフォトフレームに入れてみると
ピッタリ‼︎ とってもいい感じです。
フォトフレームが私たちを待っていてくれたのかなぁ〜。
懐かしい友人達の笑顔が集います。
春は「出会い」と「別れ」の季節ですが、今年の春は「再会」の
季節でもありました。
フォトフレームでおめかしした友人達との「一枚」。
同期会の余韻は、なかなかよいものです。
2015/05/07
桃太郎と金太郎
15年以上も前のことです。
仕事で立ち寄ったデパートで、熊にまたがる金太郎の人形と出会い
一目惚れしてしまいました。「あとで寄るからね」と声をかけ、
仕事が終わって再び売り場に向かうと、金太郎がいません!
「……。」
どなたかのお宅に行ってしまったようです。
あちこちのお店を回りましたが、とうとう再会はできませんでした。
そんな気落ちしていた私を、売り場の棚から見つめていたのが、
この桃太郎くんです。
きりりとした口元、凛々しい立ち姿!
可愛らしいつぶらな瞳なのに、目力があります。
お店の方が展示品ではない新人くんたちを見せてくださったの
ですが、彼に勝る桃太郎くんはいませんでした。
年度が新しくなって間もなく登場する桃太郎くん。
「日本一」の幟旗を握りしめて応援してくれます。
今年度も頑張りましょう!
どうぞよろしくお願いします。
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金太郎の物語に赤鬼説があることを知ったのは、その後のこと
でした。桃太郎の鬼退治…。ちょっと複雑な気持ちです。
2015/04/21
チューリップの「ゆみこ」さん
色鮮やかな雛人形を片付けてしまうと、
目の端がなんとなく物足りなく感じます。
窓の外の色彩が乏しい季節だからこそ、
インテリアで春の色を楽しみたいですね。
こんな時、春色満載の花屋さんは頼りになるインテリアショップ。
ついつい寄ってしまいます。
お店に入って思わず手にした花が黄色いチューリップでした。
当別町の農家さんが作ったもので
「ゆみこ」という品種だと花屋さんが教えてくれました。
日本らしい名前だからでしょうか、
隣町の当別町の生まれで、同じ道産子だから…でしょうか、
なんだか親しみを感じます。
チューリップらしい素直な形が素敵な「ゆみこ」さん。
黄色がとってもお似合いです。
チューリップの「ゆみこ」さんと、
今しばらく春の先取りを楽しみます。
2015/03/07
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チューリップの「ゆみこ」さんは花びらが開かない品種とのこと。
最後までチューリップらしいきれいな形でした。
2015/04/01
ひなまつり
♪ 春の弥生のこのよき日〜♪
毎年、雛人形を出しながら口ずさみます。
でも、季節感が今ひとつピンときません。
窓の外は雪・雪・雪。
日差しは春でも、気温は真冬。
時には猛吹雪の年さえあります。
札幌の春はまだまだ先です。
それでも、華やかなひな人形がいる室内は、
春らしい色彩がいっぱいで、嬉しい気持ちになります。
4カ月も無彩色の風景の中にいると、
ひな祭りの春の色合いが楽しくてたまりません。
ふっくらした桃の花や、鮮やかな黄色の菜の花。
さくら餅やうぐいす餅も美味しい春の色。
食器やテーブルクロスも春色のものに変えて、
北国の春はインテイアからスタートです。
♪ 何よりうれしいひなまつり〜♪
2015/02/25
雪うさぎ
札幌の2月は寒い、そして、雪が多い。
子供のころは雪遊びがとっても楽しかったけれど、
雪だるまはあまり作ったことがありません。
雪がサラサラしてまとまらないのです。
一度だけ「雪うさぎ」に挑戦してみたことがあります。
水を混ぜた雪でサラサラ雪を固め、
耳は緑の葉がないので、雪で盛り上げました。
目は庭のナナカマドの実。
かわいくできたけれど、室内に入れてしばらくすると
水に浮く雪の塊になってしまいました。
北国の室内は暖かくて、
雪うさぎには居心地がよくないかもしれません。
2015/02/01